OT.Journey Workiing worldwide from JAMAICA 世界で活躍する卒業生<作業療法士> 熊本保健科学大学

2018. 10.10

作業療法士免許の更新

ワーグワン?(パトワ語: 元気ですか?)

今回は最近ジャマイカで作業療法士免許を更新した際に感じた日本の制度との違いについて書きたいと思います。

今年5月に世界作業療法士大会が南アフリカであり、ジャマイカも世界作業療法士連盟(WFOT)の準会員になりました!今年はジャマイカの作業療法士(以下OT)の歴史の大きな一歩となりました!今後益々の発展に期待したいです。


↑WFOTのホームページ

そして、参加していたジャマイカ作業療法士協会の副会長が他国のOTからお土産をもらってきていたのですが、なんとそこには日本のものも!とても日本とジャマイカが近く感じられて嬉しくなりました。


↑日本からのお土産はチロルチョコでした

さて、今回はOT免許についてですが、日本では国家試験合格後に一度手続きをすれば、取り消されない限り生涯有効です。本来、日本の免許は日本国内でしか使用できませんが、青年海外協力隊員(JICAボランティア)がOTとして海外で活動する場合は、特別に免許を書き換えてもらって活動しています。
日本でもジャマイカでも免許なしにOTを名乗り、治療を行うことは禁止されています。

そして活動を始めて、1年を過ぎたある日、ジャマイカ人OTに「もうすぐ更新の時期だよ!」と言われました。

そうなんです。ジャマイカではOT免許は1年に1度の更新制なのです。更新のために年間10時間相当の研修受講と更新料を払う必要があります。
ジャマイカではOTが少ないため、OT向けの研修はありません。
そのため、ちょうどそのとき開催されていたジャマイカ救急救命学会に私も参加してきました。参加者の多くはお医者さんであり、内容も難しかったですが、無事に7時間分の単位を取得。


↑学会の様子

学会には製薬会社などがお医者さんに製品を使ってもらおうとプロモーションに来るのですが、なんとベンツの売り込みも来ていました。(笑)


そして、残り3時間分の単位取得はオンラインで行うことに。
アメリカ作業療法士協会では継続的な学習のためオンライン教育を有料で提供しています。
オンライン教育ではまず、インターネットで講義を聞き、テストを受けて合格ラインに達すると受講証明書がもらえます。

日本では多くの種類の研修がありますが、開催地が関東など遠方であること、休みが取れないこともあるので、オンラインで受講できるのはとても便利だと思いました。
これはぜひ日本でも導入してほしいと思います。

これらの証明書と合わせて更新料を支払い更新完了です。
しかし、この更新料がまた高額でジャマイカ人は約2000円に対し、外国人は約1万3000円!
加えて研修費用も結構高いです。

費用に関してはJICAに負担していただいたおかげで、個人的な負担はありませんでした。
でも、他のOTは毎年と思うと大変ですよね。

研修の負担を減らそうとジャマイカ作業療法士協会では自分たちで研修会を開催しようと試みています。そして11月は研修の担当に私が指名されたので、またそのときの様子を報告できればいいなと思います。

そんなこんなで必要な物が全てそろい、ようやく更新の証明書が手元に届きました!
ちなみに日本では更新制ではありませんが、生涯教育の制度があり、ポイントを貯めていく形式になっています。それによって、資格取得後も自己研鑽や、OT全体の技術・知識の維持、向上を図っています。

更新のための研修はちょっと大変でしたが、面白い経験になりました。
また、ジャマイカではアメリカやイギリスで資格を取っているOTがいるので、世界の動向を知ることができ、とても興味深いです。
最近では、アメリカが2027年からOTの教育カリキュラムを博士レベルに切り替えることが話題でした。そのため、ジャマイカでは教育のカリキュラムをどうしていくべきかの話し合いをしています。

今後もジャマイカのOTについての話もシェアしていきたいと思います。

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