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学校法人銀杏学園 理事長木下 統晴
樹齢1500年超の淡墨桜を目指そうと、昨年、熊本保健科学大学の庭に盆栽の桜を地植えしました。春から夏の初めには緑の葉を茂らせていましたが、熊本の夏にすっかり葉を落としてしまいました。ところが、今年3月のはじめ、なんと芽が出ています。そして今日、2023年3月30日に桜の生命力を思い知りました。咲いたのです。
私は、学生時代から微生物を扱い、その後もいろいろな仕事に取り組んできました。この小さな桜の開花は、生命の健気さ、その強さを思い出させてくれました。自然は奥深く、頭で考えたことと実際は異なることは、今まで多く経験してきています。机の上で考え、当然そうなるだろうと手を抜く人がいます。また、当たり前というようなことも愚直に手を抜かない人がいます。そして手を抜かない人は思ってもいなかった新しい発見するのを見てきました。運鈍根の精神は成功を呼び込みます。
熊本保健科学大学では、「知識」「技術」「思慮」「仁愛」、の四綱領で、物事の本質をつかむ人材、社会が求める優れた医療技術者、社会に貢献するヘルスサイエンティストを育ててまいります。大きく変化する22世紀に生きる若者たちが、その夢を実現できる力をつけてもらうため、大学の教職員を挙げて努力をしてまいります。