学びのプロセス
【基礎科目の勉強】
臨床検査学を学ぶ前に、全身の骨、筋肉、中枢神経、内臓などの人間の体の構造(解剖学)、筋肉の収縮の仕組み、呼吸の仕組みといったヒトの体の機能(生理学)に関する基礎的な科目を、主に1年次・2年次で学びます。
【専門科目の勉強】
2年次・3年次前期には学内実習を通して、臨床検査の基礎を学修します。2年次から3年次前期にかけて履習する実習内容は臨床生理学、微生物学、病理学、血液学や免疫学などです。3年次後期の臨地実習に臨むための大切な基礎固めの時期です。
3年後期には、これまでに修得した知識・技術の総復習として客観的臨床能力試験 (OSCE)が行われ、改めて臨床検査の知識・技術を学んだ上で、医療施設での臨地実習に臨みます。
4年次には、卒業研究を通して、3年次までに学んだ専門科目の知識と技術を基盤とした研究を行い、研究計画、実験・方法、結果の解析、結果のまとめ方、発表の方法、論文の書き方などについて学びます。また、臨床検査総合演習では、実際の検査データを総合的に解析し、病態の推測できる力を身につけます。
【臨地実習】
臨床の現場で、患者さんから採取された検体の検査(検体検査)と患者さんを直接検査する生体検査について実際に体験し、臨床における検査技術を理解します。また、検査を受ける患者さんや受診者された方への対応法および医療における他職種の役割と連携の必要性について学びます。
(長崎県・長崎日本大学高等学校出身)福島 ひなの
仲間と切磋琢磨して成長を重ね
信頼される臨床検査技師を目指す
人の役に立ちたいという思いから早期発見・早期治療に貢献できる臨床検査技師を目指すようになりました。講義で得る知識量が多いため予習復習を怠らず、計画性を持って勉強しています。実習で知識は深まり、グループワークをとおしてコミュニケーションカも身につきました。頑張る仲間たちに刺激を受けながら、充実した学生生活を送っています。
2年後期
Mon | Tue | Wed | Thu | Fri | |
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1限目 | 微生物検査学Ⅱ | 病理学Ⅱ | |||
2限目 | 英語Ⅲ·C | 臨床化学検査学Ⅱ | 輸血・移植検査学 | 公衆衛生学I | |
3限目 | 分子生物学 | 血液検査学Ⅱ | 生理検査学Ⅱ | 一般検査学Ⅱ | |
4限目 | 学内実習 | 学内実習 | 学内実習 | 学内実習 | 学内実習 |
5限目 |
近年、難しさを増している臨床検査技師国家試験ですが、熊本保健科学大学では、国家試験対策専門のメンバーによる詳細な国家試験問題の分析を基に、1年次より適宜必要な国家試験に向けての対策を行います。
本格的な対策は4年次以降となります。4年次には夏季特別補講を行い、ほぼ毎月模擬試験や勉強達成度試験を行うことで学生の成績把握、学力底上げを全力で支援します。
区分 | 中区分 | 授業科目の名称 | 単位数 | |
---|---|---|---|---|
必修 | 選択 | |||
教 養 科 目 |
コモン・ベーシックス | 基礎セミナー | ● | |
情報科学 | ● | |||
アカデミックスキルⅠ(入門) | ● | |||
アカデミックスキルⅡ(基礎) | ● | |||
人文科学 | 芸術と人間 | ○ | ||
心理学 | ○ | |||
社会科学 | 社会学 | ○ | ||
環境と経済 | ○ | |||
自然科学 | 統計学入門 | ○ | ||
環境と生命 | ○ | |||
健康スポーツ科学 | ○ | |||
コミュニケーションの技法 | カウンセリング技法 | ○ | ||
レクリエーション技法 | ○ | |||
英語Ⅰ | ◎● | |||
英語Ⅱ | ◎● | |||
保健科学基幹科目 | 生活保健論 | ●● | ||
看護学概論 | ○ | |||
リハビリテーション概論 | ○ | |||
災害時における保健医療 | ○ | |||
専 門 基 礎 科 目 |
生命科学の基礎 | 基礎化学 | ●● | |
基礎化学実習 | ●● | |||
生化学Ⅰ | ●● | |||
生化学Ⅱ | ●● | |||
生化学実習 | ●● | |||
生物学 | ○ | |||
分子生物学 | ●● | |||
人体の構造と機能 | 解剖学Ⅰ | ●● | ||
解剖学Ⅱ | ●● | |||
解剖学実習 | ●● | |||
生理学 | ●● | |||
生理学的検査の基礎 | ●● | |||
生理検査学基礎実習 | ●● | |||
医学検査の基礎と疾病の理解 | 微生物学演習 | ●● | ||
血液と生体防御 | ●● | |||
免疫学 | ●● | |||
医療工学・情報科学 | 基礎数学 | *○ | ||
基礎物理学 | *○ | |||
情報活用学 | ○ | |||
検査機器分析学 | ●● | |||
医用工学概論 | ● | |||
専 門 科 目 |
形態検査学 | 血液検査学 | ● | |
生物化学分析検査学 | 一般検査学 | ● |
区分 | 中区分 | 授業科目の名称 | 単位数 | |
---|---|---|---|---|
必修 | 選択 | |||
教 養 科 目 |
コモン・ベーシックス | アカデミックスキルⅢ(応用) | ● | |
スキルアップセミナー | ○ | |||
人文科学 | 哲学 | ○ | ||
芸術と人間 | ○ | |||
文学入門 | ○ | |||
社会科学 | 教育学 | ○ | ||
法と人間 | ○ | |||
文化と経済 | ○ | |||
自然科学 | 生命と進化 | ○ | ||
情報処理技術 | ○ | |||
コミュニケーションの技法 | 英語Ⅲ | ● | ||
英語Ⅳ | ● | |||
保健科学基幹科目 | 保健医療概論 | ●● | ||
災害時における保健医療 | ○ | |||
専 門 基 礎 科 目 |
医学検査の基礎と疫病の理解 | 病理学Ⅰ | ●● | |
病理学Ⅱ | ●● | |||
医療工学・情報科学 | 医用工学実習 | ● | ||
専 門 科 目 |
形態検査学 | 病理検査学I (形態) | ● | |
病理検査学II (技術) | ● | |||
病理検査学実習Ⅰ | ● | |||
病理検査学実習Ⅱ | ● | |||
血液検査学実習 | ● | |||
生物化学分析検査学 | 一般検査学実習 | ● | ||
臨床化学検査学Ⅰ | ●● | |||
臨床化学検査学Ⅱ | ●● | |||
臨床栄養学 | ● | |||
血栓止血検査学 | ● | |||
血栓止血検査学実習 | ● | |||
病因・生体防御検査学 | 微生物検査学I (グラム陽性) | ●● | ||
微生物検査学II (グラム陰性) | ●● | |||
臨床微生物検査学 | ●● | |||
微生物検査学Ⅰ実習 | ●● | |||
微生物検査学Ⅱ実習 | ●● | |||
免疫検査学 | ●● | |||
輸血・移植検査学 | ● | |||
実験動物学 | ○ | |||
生理機能検査学 | 生理検査学Ⅰ | ● | ||
生理検査学Ⅱ | ● | |||
画像検査学I (MRI) | ● | |||
画像検査学II (消化器系) | ● | |||
検査総合管理学 | 臨床検査総論演習 | ● | ||
医療安全管理学 | 救急処置法 | ● |
区分 | 中区分 | 授業科目の名称 | 単位数 | |
---|---|---|---|---|
必修 | 選択 | |||
教 養 科 目 |
コミュニケーションの技法 | 英語Ⅴ | ○ | |
英語Ⅵ | ○ | |||
英語Ⅶ | ○ | |||
保健科学基幹科目 | 災害時における保健医療 | ○ | ||
専 門 基 礎 科 目 |
医学検査の基礎と疾病の理解 | 薬物概論 | ○ | |
臨床病態検査学Ⅰ | ●● | |||
保健医療福祉と医学検査 | 公衆衛生学 | ●● | ||
公衆衛生学演習 | ●● | |||
保健医療福祉概論 | ● | |||
専 門 科 目 |
形態検査学 | 医動物学演習 | ●● | |
生物化学分析検査学 | 臨床化学検査学実習 | ●● | ||
遺伝子検査学 | ●● | |||
遺伝子検査学実習 | ●● | |||
病因・生体防御検査学 | ウイルス学 |
●● | ||
免疫検査学実習 | ●● | |||
輸血・移植検査学実習 | ● | |||
生理機能検査学 | 生理検査学Ⅲ | ● | ||
生理検査学実習 | ● | |||
画像検査学III (循環器) | ● | |||
検査総合管理学 | 精度管理学 | ● | ||
検査情報システム学 | ● | |||
検査管理運営学 | ● | |||
医療安全管理学 | 医療安全管理学 | ● | ||
医療安全管理学実習 | ● | |||
食品科学 | 食品学 | ○ | ||
特別科目 | 専門英語 | ○ | ||
臨地実習 | ● |
区分 | 中区分 | 授業科目の名称 | 単位数 | |
---|---|---|---|---|
必修 | 選択 | |||
教 養 科 目 |
人文科学 | 哲学 | ○ | |
社会科学 | 社会学 | ○ | ||
コミュニケーションの技法 | 英語Ⅴ | ○ | ||
英語Ⅵ | ○ | |||
英語Ⅶ | ○ | |||
保健科学基幹科目 | 災害時における保健医療 | ○ | ||
生命と倫理 | ●● | |||
チーム医療演習 | ● | |||
専 門 基 礎 科 目 |
医学検査の基礎と疾病の理解 | 検査薬理学 | ● | |
臨床病態検査学Ⅱ | ●● | |||
専 門 科 目 |
生物化学分析検査学 | 放射性同位元素検査学 | ●● | |
病因・生体防御検査学 | バイオテクノロジーⅠ | ○ | ||
バイオテクノロジーⅡ | ○ | |||
臨床検査学 | 臨床検査医学総論 | ● | ||
臨床検査総合演習Ⅰ | ● | |||
臨床検査総合演習Ⅱ | ● | |||
細胞検査学演習Ⅰ | ○ | |||
細胞検査学演習Ⅱ | ○ | |||
尿沈渣演習 | ○ | |||
血液検査学演習 | ○ | |||
輸血検査学演習 | ○ | |||
超音波検査学演習Ⅰ | ○ | |||
超音波検査学演習Ⅱ | ○ | |||
神経機能検査学演習 | ○ | |||
医療情報演習 | ○ | |||
食品科学 | 食品衛生管理学 | ○● | ||
食品関係法規 | ○● | |||
特別科目 | 薬物動態論 | ○ | ||
治験学概論 | ○ | |||
卒業研究 | ● |
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卒業後の姿
臨床検査技師
(国家試験受験資格)
医師の指示のもと、血液や尿の検体検査、心電図、超音波等を使った生理学的検査を行います。最先端技術を駆使し、医療を援助する厚生労働大臣認定国家資格です。
食品衛生管理者
(任用資格)
乳、肉等の食品製造または加工過程において衛生的に管理するため、施設ごとに置かれている任用資格です。本学卒業後、資格に関する職務に就いた場合、申請のうえ取得することができます。
健康食品管理士
(受験資格)
健康食品と健康との関わりを理解し、健康食品の作用と必要性について的確に判断する資格です。必要な科目を履修すれば最終学年時に試験を受けることが可能です。
一般病院、地域医療支援病院、特定機能病院、保健所等の医療行政機関、地域域保健関連事業、 健康増進センター、教育・研究機関、医療関連企業、大学院進学、海外留学など
>> 医学検査学科の就職支援と就職状況細胞検査士
臨床検査技師資格を得て、細胞診業務1年以上の実務経験を積むと認定資格試験の受験資格が得られます。
超音波検査士
臨床検査技師資格を得て、専門学会に入会後3年以上実務経験を積むと認定資格試験の受験資格が得られます。