熊本保健科学大学

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What is rehabilitation?

 リハビリテーションとは何らかの原因によって人間らしく社会生活をできなくなった人の名誉を取り戻し、再び人間らしく生きる権利を回復することを意味する言葉です。よく「リハビリ」という言葉は、ケガや病気によりダメージを受けた身体の調子を整えるという意味で使用されます。しかし、良好に日々の生活を送るためには、心身の健康を良好に保つ必要があります。そして、もっと大事なことは社会生活のなかで、周囲の人々と互いに一人の人間として尊重し続けることです。
 このページではリハビリテーションにかかわる3つの専門職を紹介していきます。3つの専門職についてより一層知った上で、人のために支援できる専門職としての歩みを進めて頂きたいと思います。

理学療法士とは

人間らしく生活できるように
「動き」を取り戻すことを追求します

理学療法とは病気やケガ、高齢化などによって運動機能が低下している方々に対し、運動機能の改善や維持を目的にさまざまな手段を用いて行う治療法です。ヒトは、病気やケガなどが原因で、ヒトとしての基本的な動作である、起き上がる、座る、立ち上がる、歩くことなどが難しくなると、一人でお手洗いに行けなくなる、入浴ができなくなる、買い物や仕事での外出ができなくなることなどにつながります。理学療法士はそういった方々が日常生活の中で、ひとりで、もしくは周りの方々の手をあまり借りずに基本動作ができるように支援します。

理学療法士になるには?

作業療法士とは

対象者の生活や人生の「できない」を
「できる」に近づけていきます

作業療法士は、病気やケガ、障がいを直接的に治療するものではありません。例えば、利き腕が病気やケガで使えなくなったとしても、片手で日常の生活動作ができるように実際の場面・環境を設定して動作訓練をしたり、困難になった動作・運動を助ける“福祉用具”も導入し、使用訓練を行います。あるいは、杖歩行や車いす生活になったとしても自宅で生活できるように住宅改修プランを考案・指導します。また、発達障がい児に対する訓練や保護者の育児サポート、うつ、気分障がい、不登校や思春期の悩みなどの精神障がいに対してもサポートを行います。

作業療法士になるには?

言語聴覚士とは

「話す」「聞く」「食べる」
のスペシャリストです

言語聴覚士は、「話すこと」や「聞くこと」などのコミュニケーションに障がいを持った人や「食べること」に障がいを持った人に対して、検査やリハビリテーションを繰り返しながら、その回復をうながし、見守っていくことを仕事とします。障がいは先天的なものだけでなく、病気やケガなど後天的なことが原因となる場合も多くあります。そこから生じた声や発音の障害、ことばの発達の遅れ、失語症、自閉症など、さまざまな障がいを持つ人を対象としているため、子どもから成人、高齢者まで幅広い年齢層の方への支援を行います。

言語聴覚になるには?

PT : Physical Therapist

OT : Occupational Therapist

ST : Speech-Language-Hearing Therapist

どんな人に
必要とされているか
病気やけが、高齢や手術により体力が低下した方、スポーツ分野でのパフォーマンス向上を目的とした方。 身体、精神、発達、高齢期の障害や環境への不適応により日々の作業に困難生じている方、またはそれが予測される方。 小児から高齢者まで、言語、聴覚、発声、発音、認知に障害を抱えている方。
仕事内容
(役割)
医師の指示の下、対象者の筋力・持久力・痛みなどの心身機能や歩行などの基本動作の能力判定、その結果に基づいた適切なサポートやアドバイス。 対象者の認知機能などの心身機能、食事動作・入浴・排泄等の日常生活機能などのリハビリテーションのサポート。 言語・聴覚・摂食嚥下機能等の心身機能やコミュニケーション能力に関するリハビリテーションのサポート。
どんなところで
働いているのか
医療機関や老人保健福祉施設、さらにはスポーツの現場や関連企業等で理学療法士は活躍しています。



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医療や福祉・介護の現場はもちろん、保健・教育・職業領域など、社会活動の現場でも作業療法士は活躍しています。



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医療の現場や介護保険分野ではもちろんのこと特別支援教育での言語聴覚士の必要性も高まっています。



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Special Movie

熊本保健科学大学では、作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)という職業の魅力を伝えるために、Special Movieを製作し、公開しています。
先輩たちが、自分たちの学びの先にある喜びやつらい現実と向き合う中で、「誰かの役に立ちたい」「作業療法士や言語聴覚士になりたい」という想いは確信に繋がっていきます。
『生きる』をひらくかけがえのない一人 になるために…

(こちらの動画は2021年度グッドデザイン賞を受賞しました)


作業療法士(OT)を志望する先輩たちの挑戦を追ったムービーです。先輩たちは実践研究として、「イルカと一緒に泳ぎたい」という車いす生活の少女の夢をかなえるため奮闘します。


言語聴覚士(ST)を目指す先輩たちの特別授業の様子を撮影しました。先輩たちは、喉の手術を前に最後の声を残していた患者さんのご自宅へ。カセットテープや患者さんのご家族の話を聞く先輩たちの真剣な姿をご覧ください。