キャンパスライフ クラブ・サークル活動 campuslife

大学生活の4年間を本当に充実させるために、どのようなことに心掛ければよいでしょうか。講義・演習にしっかり取り組むことで、医療者としての知識・技術、さらには幅広い人間的教養を身につけることが大切でしょう。

しかし、それで十分でしょうか。よい医療者・優れた社会人になるためには、知識・技術のみならず、忍耐力、折衝力、決断力、協調性などの人間力が必要となります。物事をやり遂げる力や他者を思いやる心なしには、よい医療者・優れた社会人にはなれないからです。激動する現代社会で生きぬいていくためにも人間力は欠かすことができません。

このように重要な人間力を養い、同時に、学生生活に活気と彩りを添えてくれるもの、これこそクラブ活動ではないでしょうか。熊保大では以下のような宣言を行い、みなさんのクラブ活動を応援しています。

熊保大クラブ活動振興宣言

大学における課題活動としてのクラブ活動の重要性と意義は以前から久しく注目されてきました。知識や技術を学ぶ正課教育と並んで、クラブ活動には人格的形成を総合的に援助する役割が期待されているのです。 熊本保健科学大学は「知識・技術・思慮・仁愛」の四綱領を掲げています。
クラブ活動が養成する、行動力、忍耐力、適応力、協調性などの人間力は、特に「思慮・仁愛」につながるものです。熊本保健科学大学はこのように人間力を養い人間的成長を促進するクラブ活動の重要性を深く認識し、クラブ活動を大学教育の一環として位置づけ、クラブ活動を推奨し、その振興に努めます。

自主性とチャレンジ精神にあふれた人になる
クラブ活動はみなさんの自由意思に委ねられて行われる活動なので、自主性自律性において大きな成長が期待できます。チャレンジ精神が育ちます。
創意・創造性ゆたかな人になる
他者から指示されているのではない、自由で主体的な状況のもとでこそ、自分の中に潜在している能力、すなわち自分の力で何かを発意・発案し、実現しようとする創意・創造性が呼び覚まされます。
協調性を身につけ、友を大切にする人になる
クラブ活動では他のメンバーとともに学び、競い合い、協力し、助け合う経験ができます。共通の目的に向かって、協調し合いながら創造的努力を重ねることによって、友情の絆が形成されます。
社会との接点をもち、広い視野をもつ人になる
クラブ活動を通じて、社会人として活躍しているOB・OGとの接点を得ることができます。また、地域の人たちとの貴重な交流の機会を得ることができます。クラブ活動を介して得られる社会的な実体験はみなさんの視野を広げてくれるでしょう。

ボランティア活動

熊本保健科学大学では、これまで多くの先輩たちが多岐にわたるボランティア活動に従事してきました。そしてたくさんの活動が表彰の対象となっています。熊本保健科学大学では、このような伝統が今後も続くことを願い、「熊保大 ボランティア・スピリット」を掲げ、これからもボランティア活動を支援していきたいと考えています。

熊保大ボランティア・スピリット
伝統の継承、そしてさらなる発展を!!

熊本保健科学大学1号館玄関部分のギャラリーにはたくさんの表彰状や感謝状が飾られています。これらの表彰状、感謝状は、熊本保健科学大学の先輩たちが地域の人たちをはじめとして多くの人たちのために献身的なボランティア活動を行ったことへの勲章ともいえます。これらの活動は、地域の清掃活動から、難病患者・家族を支える活動、障がい者スポーツ活動への支援など、多岐にわたっています。
また、近年では、認知症の方へのサポート活動や東日本大震災のために疎開した小学生たちとの共育・共生活動が表彰を受けました。これらのボランティア活動は、誰かに指示されてのことではなく、熊本保健科学大学の先輩たち自身の思いから生まれた活動です。熊本保健科学大学はこのような善き伝統が今後も続くことを願い、これからもボランティア活動の支援を行ないたいと考えています。

基本方針
  • 学生ボランティア活動は、豊かな人間性など、人として、医療人として大切な資質や能力の涵養に資するものであるとの認識に立ち、ボランティアを希望する学生に対しては、安全に、且つ、適正に実施されるようその活動を支援し、必要に応じて指導する。
  • 学生ボランティア活動に消極的な、あるいは諸事情により参加できない学生に対しては、その気持ちや考えを大切にして、教職員を含めた本学の構成メンバー全員に対してボランティア活動本来の趣旨を理解してもらえるよう努める。
ボランティア活動の意義
  • 自主性・自発性が身につきます
    ボランティア活動は、その活動がみなさんの一人一人の自発的な意志に発するところに、その本来の価値があります。ボランティア活動を通じて、私たちは自主・自発的に何かをすることの意義を学び、積極性を身につけることができます。
  • 献身・奉仕の尊さを学べます
    社会がよりよい社会になるのは、善意の人たちの献身・奉仕によるところが大きいことでしょう。ボランティア活動は社会をよりよくする献身・奉仕であり、活動を通じて私たちはその尊さを学ぶことができます。
  • 思いやりの心が育ちます
    ボランティア活動は災害等で不自由な生活を強いられている人たちや病気に苦しんでいる人たちに対して何かお役に立ちたいという思いやり、さらには生活環境や自然環境を美しく保ちたいという思いやりに基づいています。また、実際の活動を通じて、私たちはそのような思いやりの心を深く強く育てていくことができます。
  • 豊かな社会性が育まれます
    ボランティア活動は子どもたちやお年寄りとの出会い、また、ボランティア活動に参加する他の人たちと出会いの機会でもあります。ボランティア活動はそれにかかわる人たちに温かい心と優しい笑顔の交流をもたらし、私たちの社会性を豊かに育んでくれます。
留意事項
  • 自自由意思・安全確保・責任ある行動
    ボランティア活動は個人の自由意思で考え行動するものであり、自分自身で安全を確保するとともに、相手の尊厳を尊重するなど、責任ある行動が求められる。したがって、事前に十分な情報を収集し計画して、活動すること。
  • 活動時間の選択
    当然のことながら、正課科目の履修の妨げとなってはいけない。特に、学外のボランティアグループに所属すると自由度が制約され、学修に影響が出る恐れもあるので、慎重に対応すること。
  • 活動届の提出とwill保険の適用
    活動前に、クラブは「学外クラブ活動届」を、教員または学生は「学外活動届」を学務課に提出すること。will保険の適用の為には、活動届の事前提出が必須であるので、必ず提出すること。
  • 活動報告の提出
    活動後、学生は「活動報告書」を提出すること。またクラブは、年間活動報告書でも報告を行うこと。
  • 修学ポートフォリオへの記録
    活動した学生は、修学ポートフォリオに自分自身の活動として記録をすること。
  • 断る勇気も持つ
    無理をしない、断る勇気を持つ。自分で断れないときは、教員か学務課に相談すること。