学部学科
リハビリテーション学科 作業療法学専攻
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リハビリテーション学科 学科長・教授 田中 聡
リハビリテーション(rehabilitation)とは、ことばの成り立ちからは「再び(体を動かす)能力を持たせる」、さらには「再び(社会生活に)適合させる」といった意味を持ちます。本学のリハビリテーション学科では、理学療法士、作業療法士、及び言語聴覚士の3つの専門分野のセラピストの育成を行っています。セラピストは、それぞれの専門性をもとに、心身の障害を受けた人が、体を自由に動かせる状態に戻ることを目指すばかりではなく、患者様によっては、残された能力を最大限に活用して社会生活に適合していくこと、言い換えれば、新たな「自分らしい豊かな生き方」を作り出していくことを患者様に寄り添って支援する役割を担っています。本学科では、そのために必要な最新の医療知識や技術はもちろん、豊かな「人間力」、深い思慮と仁愛の心を持ち、他者との信頼関係に基づいた人間関係を構築して主体的に問題の解決に取り組める能力の習得を目標としています。そのような豊かな「人間力」を持つセラピストを目指す諸君と、本学科で共に学んで行けることを心待ちにしています。
リハビリテーション学科・作業療法学専攻
専攻長・教授 山野 克明
作業療法士(Occupational Therapist:OT)は1965年に誕生した専門職ですが、とてもわかりにくい職業です。その理由の一つとして「作業」の意味が辞書に載っているものと異なる点が挙げられます。
作業療法の「作業」は英語でOccupationですが対訳になっていません。ここでいう作業は、その人にとって目的や価値をもつ生活行為すべてを指します。たとえば仕事や家事、部活動、レジャー、こどもの遊び、地域のイベントなどです。
Occupationの訳として辞書には「職業」と書かれていますが、「占領、占有」とも示されています。ただし、作業療法におけるOccupationは軍事用語と異なり、頭の中がその人にとって目的や価値あることで占められている、つまり夢中になっていることを意味します。病気やケガで一生懸命取り組んでいることができなくなったとき、皆さんはどのような思いになりますか? 作業療法士は目的や価値のある大切なことができなくなった人を心と身体の両面から支えようとする専門職です。
作業療法士は医療の専門職ですが、その人の人生を支えるために必要なことを広く学びます。人々の支えになる作業療法士を目指して一緒に頑張りましょう。