KUMAHO Web Column

看護学科

看護師ってどんな仕事?

2021.02.26

看護師の仕事-看護独自の役割-

 看護師は、傷病者や妊産婦の療養上の世話(日常生活の援助)をしたり、診療の補助を行います。
たとえば、「頭の痛み」を訴える患者さんがいて、他の症状として「めまい」や「吐き気」があったとします。この場合、医師は、患者さんの訴えをもとに何らかの病気を考慮し、診断を確定させるために検査を行い、その結果をもとに診断を下し治療を行います。看護師は、医師による検査・診断・治療を理解した上で、医師の業務を補助しますが、一方で「頭の痛み」で困っている患者さん本人に目を向けます。「痛み」で夜間眠れないことがあります。何の「痛み」かわからずに「不安」で眠れないかもしれません。「めまい」により動くことが難しいかもしれません。「吐き気」があるため、食欲がなくなるかもしません。食事や水分がとれないことで脱水になり、状況によっては生命の危機に陥ることあります。また、「めまい」があり動けないことに加えて、「吐き気」があることや「食事」がとれないことで口の中の清潔はもとより、全身の清潔が保てないと気分が落ち込んだりします。患者さんにとって「どのような病気」であるかは重要なことですが、病気により引き起こされている「痛みによる不快」「夜眠れない」「食事がとれない」「身体の清潔を保てない」など日常生活を送る上での問題も重要な問題です。こうした問題を看護独自の問題として対応していきます。このように、看護師は、病気などによって食事や睡眠、清潔などの日常生活に支障を来している人に対して、できるだけその人の普段の生活に近い状況で生活できるよう専門的な知識や技術をもって援助したり、医師の診察や治療の補助として、注射や採血、医療機器の操作などを行います。

みなさんの「なりたい自分」をサポートします!

 本学看護学科には、臨床経験や教育経験が豊富な教員がそろっています。教員は、経験豊富な医療人としての先輩であり、授業以外にもスモールグループ(少人数担任)などでみなさんの学生生活をきめ細やかにサポートします。看護師になるには、看護に関する技術、知識を学ぶだけでなく、人間や社会に関する幅広い視野と理解する力、知識や豊かな人間性も必要とされ、決して平坦な道程ではありません。しかし、誰かのために自分の力が役立つ喜びがあります。ぜひ、「なりたい自分」になるために、自らの可能性を広げるために、看護学科で学んでみませんか!

看護学科 教授 羽田野 花美

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