2025年11月28日、熊本保健科学大学50周年記念館にて、健康・スポーツ教育研究センター主催のシンポジウムを開催いたしました。今年のテーマは「投球障害の予防・治療の最前線」で、徳永琢也先生(熊本大学)、松本彬先生(合同会社DOTS)、そして兵庫県からは乾 淳幸先生(神戸大学)の3名の講師よりご講演を賜りました。講演後は、松原 誠仁 教授(本学理学療法学専攻 兼 副センター長)、久保下 亮 准教授(理学療法学専攻長 兼 センター教員)、原口 実紗 講師(本学医学検査学科)を交えてのパネルディスカッションを行いました。
徳永先生からは、投球障害の成因から、大規模野球肘検診を実施するに当たって熊本県が抱える課題も含めて、わかりやすくまとめてご講演いただきました。松本先生は、理学療法士として小中高生に指導する投球障害予防について、現場が直面する課題と、先生ご自身が実施されている内容についてお話しいただきました。乾先生は特別講演として、「機械学習の投球障害予防への活用と兵庫県での取り組みについて」という題目で、野球肘のエコー診断にAIを活用した革新的な取り組みの内容や兵庫県における野球肘検診の方法、さらには投球障害やその他スポーツ現場における動作解析でのAI活用例をご紹介していただきました。パネルディスカッションでは、これからの熊本県における投球障害の予防と治療体制の構築について、各登壇者の方々に、それぞれの専門分野を踏まえた議論が行われました。
健康・スポーツ教育研究センター主催のシンポジウムは、学びの場の提供と研究の発展を目的としており、来年度のシンポジウムも、より一層の成功を目指して取り組んでまいります。
(上左)乾先生による特別講演の様子
(上右)パネルディスカッションで、意見交換をする様子

(上左パネルディスカッションで意見を述べる、松原副センター長
(上右)講師陣と本学関係者および健康・スポーツ教育研究センター教職員の集合写真