2025年7月16日(水)、熊本県内の高校生を対象とした「熊保スポーツプロジェクト-for Youth-」のうち、熊保スポーツ-ゼミ(トレーニング研修会)の第2回目を本学アリーナにて開催しました。
本学教員2名(リハビリテーション学科 理学療法学専攻 兼 健康・スポーツ教育研究センター:本田講師・宮﨑助教)が全体の指揮を取り、同専攻 スポーツリハビリテーションコース所属の2~4年生32名が学生トレーナーとして、熊本西高等学校普通科体育コースの1・2年生80名へ実技指導を行いました。
第2回目となる今回のテーマは「アジリティ」で、座学と実技の2部構成でした。前半の座学では、アジリティがどのように競技力の向上や障害予防につながるかなど、専門的な知見を学びました。後半では大学生の指導のもと、実技を行いました。座学で学んだことをすぐに実践することで、知識の定着や動作への学習効果が期待できるだけでなく、目的が明確になることで、より効率的なトレーニングに結びつくと予想されます。高校生たちは専門とする競技が様々で、アジリティに不慣れな方もいましたが、みんな実技に真剣に楽しく取り組みました。大学生もトレーナーとして、指導や声掛けを積極的に行い、実技に取り組みやすい活発で躍動的なトレーニング環境を作ることに努めていました。また、高校生と大学生との交流も盛んに行われ、両者にとって貴重な経験や学びができたと感じます。
本事業は、スポーツ科学および健康科学に基づく研究と教育を通じて、熊本県内でスポーツに取り組む高校生の支援を目的として、今年度から始めたプロジェクトの1つです。様々なトレーニングを部活動や自主練習へ実践的に還元することで、競技力向上や障害予防といった視点から学生アスリートを支援することを目指しております。「熊保スポーツプロジェクト – for Youth -」では、熊保スポーツ-ゼミに加えてもう1つ、高校生アスリートの身体能力を測定する熊保スポーツ-ラボ(フィットネスチェック)の開催を予定しており、熊保スポーツ-ゼミ(トレーニング研修会)と合わせた2つの柱を連携させて展開していく予定です。これらに積極的に取り組むことで、本学における研究・教育のさらなる質的向上にもつながると考えています。そして引き続き、熊本県内の学生アスリート支援のために、地域・学校と連携しながら取り組みを進めてまいります。