医学検査学科
臨床検査技師のお仕事。(生理検査その2)
2021.03.15
皆さんが病気にかかり病院を受診した時、診断や治療効果を判断するために様々な検査をします。これら殆どの臨床検査業務に従事しているのが、国家資格を持った臨床検査技師です。
臨床検査技師の仕事は大きく2つに分けられます。一つ目は、患者さんの血液や尿、唾液などの検体を使って行う検体検査です。二つ目は、患者さんの身体の表面や内部の器官について、医療機器を用いて検査する生理機能検査(生体検査ともいいます)です。
生理機能検査の検査項目を以下に示します。
- 1)循環器生理検査
- 2)呼吸生理検査
- 3)超音波検査
- 4)神経生理検査
- 5)熱画像検査(サーモグラフィ)
- 6)睡眠時無呼吸検査
- 7)MRI検査(磁気画像検査)
- 8)眼底検査
- 9)聴力検査
- 10)味覚検査
- 11)嗅覚検査 など多岐にわたる検査を行います。
今回は、4)、7)、10)の検査についてご紹介します。
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1.神経生理検査
大脳の電気的な活動を検査する脳波、手や足などの感覚や運動の伝導状態を検査する神経伝導検査、体性感覚・聴覚・視覚など末梢にある受容器を刺激することで脳機能を検査する大脳誘発電位、手術中に神経の機能を検査する術中モニタリングなど、診断・治療経過の確認において重要な検査です。検査技術の発展によって、以前は見過ごされてきた病気が新しい検査法で多くの病気の原因究明に役立っています。具体的な病名として、脳波はてんかんや睡眠時無呼吸症候群など、神経伝導検査は手根管症候群、肘部管症候群など、術中モニタリングは脳神経外科領域や整形外科領域などで用いられています。 -
2.MRI検査(磁気共鳴画像検査)
MRI検査を聞いたことがあると思いますが、magnetic resonance imagingの略であり、磁気共鳴画像検査のことです。この検査名から連想するに、高磁場の磁石を使って画像化することで体の中を覗き見ることができます。現在では、幅広い疾患の検索に用いられています。なお、MRIの原理や安全性、検査時の注意事項などを学内の講義や実習で習得することができます。 -
3.味覚検査
ヒトの味覚には甘味、酸味、塩味、苦味、旨味の5つがあります。味を感じる仕組みや検査法を理解し、味覚障害の診断として電気味覚検査や濾紙ディスク法が用いられています。これらの検査法も学内実習を通して習得することができます。
これまで紹介しました生理機能検査は、患者さんと対面で検査を行うため、臨床検査技師にはコミュニケーションスキルや検査手技を継続的に向上させることが必要です。医療現場におけるチーム医療の一員として貢献しています。
医学検査学科 教授 古閑 公治
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