熊本保健科学大学

資料請求はこちら


研究

Journal of Exercise Rehabilitationに掲載されました。

  • 2020年10月28日
  • 研究のお知らせ

本学大学院保健科学研究科の大学院生であった中田大揮さん(現、済生会熊本病院リハビリテーション部 勤務)が、大学院修士課程の時に本学リハビリテーション領域の土井 篤 教授、申 敏哲 教授、吉村 惠 元本学大学院教授、富山大学大学院の歌 大介助教(本学研究員)と共に行った研究が、PLoS One(Public Library of Science, https://www.kumamoto-hsu.ac.jp/grad/news/newsdetail.php?n_id=538)の続報として、 2020年10月27日付けで Journal of Exercise Rehabilitation に掲載されました。

【日本語タイトル】 

若い線維筋痛症モデル動物に対して浅いプールでの自由歩行を行うと、運動後の回復が促進される。

中田 大揮1,2)*、土井 篤2,3)* #、歌 大介4)、 申 敏哲2,3) 、吉村 惠5,6) 
1) 済生会熊本病院 リハビリテーション科
2) 熊本保健科学大学大学院 保健科学研究科 リハビリテーション領域 
3) 熊本保健科学大学 保健科学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻 
4) 富山大学大学院 医学薬学研究部 応用薬理学教室 
5) 九州大学医学部 統合生理学教室 
6) 直方中村病院 
* These authors contributed equally to this work  # 責任著者

【日本語訳による抄録内容】
線維筋痛症患者はPLosOne(Nakata et al., 2020) でも発表したように筋骨格系の痛みに加え、心血管系の合併症を起こすことがあります。この研究は若い線維筋痛症モデル動物を用いて、段階的に浅いプールの中で歩行運動を行わせることで、痛み閾値、行動、及び心血管系にどのような影響が起こるのか検討することを目的としています。まず野生型マウスに対してreserpineを3日間連続投与することによって線維筋痛症モデル動物を作製します。そしてその 線維筋痛症モデル動物を2群に分け(コントロール群と浅いプール歩行群)、それぞれ作製後の日数に応じて、段階的に歩行運動を3週間実施します。その間、1週間毎に感覚閾値と行動評価を行い、4週目に歩行運動前後の心電図測定の測定と歩行後の回復をビデオに録画いたしました。その結果、コントロール群と浅いプール歩行群との比較では、感覚閾値や行動自体に変化は認められませんでしたが、 浅いプール歩行群の方が歩行後に再び動き出すまでの時間が有意に短く、また心電図変化(不整脈の出現、心拍数の減弱数)も少ない事が分かりました。以上の結果より、段階的なプール内歩行は、線維筋痛症モデルマウスの痛みや普段の行動に効果がありませんでしたが、運動後の心肺機能や筋骨格系に良い影響を与えることが考えられました。
論文の詳しい内容については、 https://doi.org/10.12965/jer.2040672.336 をご参照下さい。

一覧へ戻る